- 胃潰瘍の原因
ストレス
胃潰瘍発生因子のナンバーワンは、多忙、緊張、イライラ、不安などのストレスです。
胃や十二指腸など消化器の病気だから何か食事に問題があるのではと考えたくなりますが、胃や十二指腸といった消化器考えるほど弱い臓器ではありません。たとえ1日に5度も6度も食物が送り込まれたとしても、また、脂っこい食物が多量に摂取されても胃は黙々と自分の役割を果たすタフな臓器なのです。但し、ストレス、とりわけ心理的ストレスには極めて弱いのです。
一般に、ストレスとは体に与えられた刺激とそのために起こる変化を言います。寒さや暑さと言った物理的な刺激もストレスと言いますが、胃にとって大敵なのは、そうしたストレスよりも、恐怖や緊張、不安、いらいらと言った心理的な刺激なのです。一般に、ストレスが溜まると言った場合はこの心理的な刺激を指します。
肉体的・精神的ストレスによって胃の粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し潰瘍を引き起こすのです。
多くの場合が、コントロールしにくい精神的ストレスがその主因であるため、治療や再発防止には医師の指示の下でしっかりした治療を受けることが必要です。
ヘリコバクターピロリ菌などの感染
最近、欧米では胃の粘液の中に生息しているヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)という菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発や悪化に関係があるとされ、その細菌がつくり出すさまざまな物質によって、粘膜が刺激を受け炎症を起こし胃潰瘍の発症の下地を作っていると言われています。また、その除菌治療が十二指腸潰瘍の再発防止に極めて有効とする報告が数多くあります。
ただ、現在のところ、我が国ではヘリコバクター除菌の是非についてのコンセンサスは得られておらず、除菌による再発防止のメカニズムにはまだ不明の点が多く、胃潰瘍では除菌と再発防止の関連は十二指腸潰瘍ほどはっきりした成績は得られていません。
痛み止めやステロイドなどの薬が原因のことも
脳や肺、肝臓などの慢性病や、アスピリンやインドメタシン等の薬剤、解熱消炎鎮痛薬、降圧剤などを継続して服用していると、胃の粘膜の血液循環が悪くなり、粘液・粘膜の働きが低下し、胃酸過多な状態になり、胃潰瘍の起きる原因になることもあります。
胃潰瘍のその他の原因
上記の原因以外に、早食いや寝る前に食事をする習慣、タバコや酒の飲み過ぎ等も胃潰瘍の発症に関係があるといわれます。


